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2025.10.20

競売物件をたくさん扱っていた頃の話

#ブログ

社会人3年目くらいまでは、競売物件を多く扱っていました。

競売物件を落札して再販するまでには、いくつもの仕事があります。

競売調査に始まり、相場のヒアリング、落札後の現地調査、立ち退き交渉。
場合によっては、強制執行まで進むこともありました。


落札した不動産会社としては、立ち退きが完了して販売活動ができないと資金が寝てしまい、機会損失にもつながります。
営業担当としても、立ち退きや商品化が遅れれば営業実績が積み上がりません。

そんなプレッシャーの中で、日々多くの現場を経験してきました。


今振り返ると、あの頃の経験はどれも貴重でした。
ほんの一時期の競売物件だけでも、いろいろな出来事があります。


・落札後の退去交渉でインターホンを押した瞬間、激怒して出てきたおじさん

・引っ越し費用が捻出できずに困っていたご家族のために、費用の一部を会社で立て替えたこと

・競売のことを何も知らずに暮らしていた、所有者の愛人の方

・ガラスの灰皿がずらりと並ぶ、任侠映画さながらの法人事務所まで退去交渉へ行ったこと

・約50坪もの建物が、足の踏み場もないほどゴミと荷物で埋まった、まるでアスレチックのような戸建

・ライフラインを止められ、ペットボトルに排泄していたマンションの所有者

・室内で猫が30匹も飼われていて、マスクなしでは入れなかった戸建




現場ごとにドラマがあり、人の人生と真正面から向き合う日々でした。

時間のあるときに、当時の懐かしいエピソードを少しずつ書いていこうと思います!