2025.09.27
秋刀魚と不動産 豊漁と不漁から学ぶ売却のヒント
 
                    今年は秋刀魚が大漁で、あまりに安くなりすぎて漁を控えるほどだそうです。
モノの値段は「需要と供給のバランス」で決まります。
秋刀魚が豊漁になれば市場に大量に出回り、価格は下がります。
消費者から見ても、どこのスーパーでも売っている状況なら「より安い店」を選ぶことができ、価格競争が起きやすくなります。
逆に不漁のときは供給が少ないため、「多少高くても欲しい」という人が一定数おり、価格は上がります。

これは不動産も同じです。
供給が多ければ売りづらさが増し、逆に少なければ希少性が高まり需要を引きやすくなります。
特にマンションやパワービルダーが多いエリアでは、「昨日の正解が今日の不正解」になることも珍しくありません。

秋刀魚の話をふまえて感じた、不動産売却に大切な3つの視点は下記です。
1. 需要の見極め

「秋刀魚にどれくらい需要があるのか?」ということです。
需要の多寡は仮説を立てられますが、実際は市場に出して反応を見ないと分からない部分もあります。
不動産でいえば、「名古屋駅10分圏内」と「郊外の調整区域」では需要の強さは全く異なります。
前者は需要が強いのが明白ですが、後者はそもそもの需要が弱いため、挑戦的な価格設定は難しくなります。
2. 商圏の見極め(=供給の見極め)

「秋刀魚を探している人は、どのスーパーまで行くのか?」ということです。
全国的に豊漁でも、近所のスーパーに秋刀魚がなければ、価格を強気に設定できるかもしれません。
しかし、市外の大型スーパーまで足を運ぶ人が多ければ、その相場に合わせざるを得ません。
つまり購入を検討する買い手が「どのくらいの範囲で探しているか」を見極めることが重要です。
愛知県全域で探す人にとっては供給が膨大ですが、あま市に絞る人にとっては選択肢が限られています。
商圏の設定次第で、「供給の多い市場」になるのか「供給が限られた市場」になるのかが変わるのです。
3. 売却にかけられる時間

「いつまでに秋刀魚を売り切らなければならないのか」ということです。
秋刀魚は生もので日持ちしないため、多少安くてもシーズン中に売り切る必要があります。
不動産の場合、時間をかけられる人は、需給バランスが良くなるのを待つことも可能です。
ただし、長期間掲載し続けると「売れ残り物件」という印象を持たれるリスクもあります。
必要に応じて「一旦売り止め」を検討するのも戦略の一つですが、当然その間は売却の可能性がゼロになる難しさもあります。
秋刀魚と同じように、不動産の価格も「需給バランス」が大前提です。
食品と比べると絶対数が少なくイメージしづらいかもしれませんが、原理原則は同じ。
HEIBEI不動産では、こうした視点を踏まえたご提案をいたします。
売却をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください!
 
             
                 
                         
                         
                 
                 
                