2025.09.13
生成AIの時代に思う、体温のある仕事の大切さ
体温のある仕事の大切さ、ふと思ったことです。
これまでに人類の暮らしを大きく変えた産業革命が、いくつかありました。
第一次産業革命は、石炭燃料を用いた軽工業の機械化です。
綿花を加工する織機や紡績機が登場し、加工のスピードが飛躍的に向上しました。
日本でいくと富岡製紙場が分かりやすいかもしれません。
(たまたま旅行で訪れたときの写真がありました)

第二次産業革命は、石油燃料を用いた重工業の機械化です。
エネルギーの主役は石炭から電力・石油へと移り、工業機械が大きく進歩しました。
自動車や航空機の発明もこの流れの中で生まれました。

第三次産業革命は、コンピューターの登場です。
コンピューターや通信技術が発達し、情報化社会が訪れました。
インターネットの普及、携帯電話やスマートフォンの登場などがその象徴です。

そして今、私たちはAIの登場による第四次産業革命の真っただ中にいます。
私自身も業務でChatGPTを使っていますが、数年前に使い始めたときと比べると精度の向上は驚くほどです。
(本当に便利になったなと日々思います)

ただ一方で、ゼロからAIをフル活用して作られた文章には、どこか味気なさを感じてしまう自分もいます。
AIが台頭するなかで、「AIに仕事が奪われるのか」という議論もあり、人間が人間にしかできない仕事に向かう流れがあります。
そうなってくると、対面コミュニケーションでの表情や仕草、手書きの手紙、まとまっていない不完全な文章、など、人間らしさや不完全さといった、体温が重要な要素になってくるんじゃないかと考えています。
自分自身、なんやかんやで印象に残るのは、そういった誰かの人間味が垣間見えた瞬間だったりします。
インターネットが普及してから約30年、社会は大きく変わりました。
しかし、人間が古来から培ってきた感覚や、普遍的に大事にされてきたものは、そう簡単には変わらないはずです。
だからこそ、インターネットやAIはうまく活用しつつ、「体温のある仕事」をしていきたいと思います。